床屋ギャラリー

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ギャラリー前景

菊池和子写真展 
あの日から -フクシマ漂流は続く-

2017年3月3日(金)~5日(日)
13:00-19:00

スライドトーク 5日(日)14:00-16:00



あの日から―2011.3.11 東電福島第1原発爆発事故から

あの日から、フクシマは日本と世界の道しるべとなった
ヒロシマに降った死の灰の168倍もの放射能が降り注いだのは
フクシマだけではない
栃木・群馬・茨城・埼玉・千葉・東京から静岡辺りまで
そして、莫大な量が太平洋に落ちた

この6年間で空間線量は下がってきたが
土に付着して雨や風に流され
今後何十年も、あるものは気の遠くなるような未来まで
汚染された大地の表皮は黒いフレコンバックに詰められ
ゾンビのように増殖し続ける

人々は土地も家も家族も仕事も学校も何もかも奪われた
中には命さえも
家畜もペットも森や林の生き物たちにも過酷な運命をもたらした

フクシマとフクシマの人々の声を
私は聞かなければならない
写真に閉じ込められた「無念」の叫び声を
穏やかな目の奥の悲しみを
被害者の道しるべの言の葉を (菊池和子)